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黒川温泉 観光経営講座 [by 後藤 哲也 (著), 松田 忠徳 (著)]

2007-10-02
黒川温泉 観光経営講座 (光文社新書) 黒川温泉 観光経営講座 (光文社新書)
後藤 哲也 松田 忠徳

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posted at 2007/10/10

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
  『起死回生の観光地の考え方は?』

   ここ最近、ずっと泊まりたいと思っていました
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード

 『全体で一つ』   『景色よりも雰囲気』

 『ブームゆえの危機』   『旅をする』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
  『ご自身のコンセプトに気がつかれたのはなぜ?』
                              
   自らを生かし、他との違いを生み出したモノは?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼『黒川の原点は何だ?』
 ▼『感動を創造した洞窟風呂』
 ▼『遊び心の風呂作り』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▼『黒川の原点は何だ?』
  まるるちゃんが「黒川温泉」という名前を始めて聞いたのは
  それほど昔ではなかったと思います。

  もういわゆる「ブーム」になってからかなと
  思います。
  #いつからブームだったのかはよく知らないのですが(^^;;)

  その名前を始めて聞いたとき、特に大きな印象を持ちませんでした。
  でも、繰り返し何度も名前を聞くようになって
  「ん?繰り返し評判になるということはいったいどういうところなのだろう」
  とどんどん興味が湧いてきたのです。

  そして、黒川温泉は「昔懐かしい日本の風景」というものを
  大事にしているという感じのイメージを聞いたときに
  その状態を維持しながら、でもブームというほど評判になるというのは
  いったいどういうことなんだろう?ととっても興味をうけました。

  本著の対談の中で、黒川温泉発展の主人公とも言える
  後藤さんは「黒川の原点は何か?」ということを考えたと言います。

  そしてその結論が。。「山の中だ」ということ。

  旅館に来てくださるお客さん気持ちを考えると・・

    それはひとえに癒しとくつろぎを求めてきているからだ。
    ストレスにさらされている都会人が、
    きれいに剪定された庭木を見て、本当に癒されるか。

    あるがままの自然の中で、谷や川で遊ぶように
    ゆったりと露天風呂に浸かる。
    そのとき初めて人は心も体も解放され、
    真のやすらぎを得るのではないか。

  この考え方を持って、行動を起こしはじめたのが後藤さん。

  なにをされたかというと、黒川温泉全体で
  植林=雑木を植えるということをされたのです。

  そろった木ではなく、あるがままの自然を保つようにと。

  後藤さんがこの考えにいたったのはすぐにひらめいたわけでは
  ないとおもいます

  本著の中にもありましたが、「後藤さんが旅をする」過程で
  お客様の声をずっと聞かれていた。
  ご自身の「新明館」のお客様だけではなく
  いろんなところで、お客様の声を聞いていくことで
  見いだされてきた真理なのです。

  「差別化しろ」「個性的になれ」
  サービスや商品を提供していく過程において
  非常に大事なことでありますが、その差別化や個性化が
  独りよがりになっていないでしょうか?

  その危険性を排除していくためには
  ユーザーの気持ちに一歩でも近づくことが大事です。

  その過程を省略して、ビジネスを展開していっても・・・
  砂上の楼閣としていつしか崩れてしまう運命にあるのですから・・。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『感動を創造した洞窟風呂』
  いまや、日本全国どこにいっても温泉温泉。

  温泉が大好きなまるるちゃんとしては
  すごく歓迎する風潮ではありますが
  逆に、「露天風呂」があったりするのは珍しくなくて
  それ自体で感激するということはまずなくなってしまったような
  気がします。

  しかし、、後藤さんの旅館「新明館」では
  洞窟風呂がある。。。それも

     後藤さんが手で掘った。3年がかりで

  という洞窟風呂があると聞いて
  いてもたってもいられなくなりました(笑)

  黒川という街は山間の街なので
  どうしても土地が広くありません。

  そんな環境で来てくださったお客さんに「感動を与えられる」
  のはどんなことか?と考えてやられたのが
  この「洞窟風呂」なのだそうです。

  すごいと思いません?
  普通にないものが、まるるちゃんの目の前に現れるとしたら・・・
  素直に感動します。

  そして、宿の方に声をかけてしまうでしょう。
  「この温泉はすごいですね」と。

  実際、お客様の方からフロントにいる後藤さんに
  話しかけられることは多いそうです。

  現代社会では普通なら「話しかける」という行為は
  実際に踏み切るまでにはかなり敷居が高いことだと思うのですが
  それを乗り越えて話しかけてしまうほどに
  すごいエネルギーを持って感動を創造しているのです。

  すべては・・お客様をおもてなししたいという心からうまれたこと。

  後藤さん自身、今ではいろんな温泉の方々に
  アドバイスをされています。

  それも近県でライバルとも言える温泉旅館にも。

  「ライバルにアドバイスしてもいいのですか?」と聞かれても
  経営者の方やそこに来てくれるお客さんの喜びが
  僕にも伝わってくるからうれしいとおっしゃる後藤さんの
  言葉が、「もてなしの気持ち」のあらわれなのかもしれません。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『遊び心の風呂作り』
  後藤さんは「温泉の風呂作り」でも秀でていらっしゃる方ですが
  その後藤さんに「日々考えている風呂の作り方はありますか?」
  と本著の中で聞いているシーンがでてきます。

  そこで後藤さんがお答えになっている答えは
    一つの風呂ではなくて、いくつかの風呂で満足してもらう
  ということを考えていらっしゃるそうです。

  いくつか?というのは、ジェットバスがあったり
  お風呂の色が変わるようにとか、○○が入っていますという
  ものではなく、正当な日本の風呂の作り方であり
  純粋な温泉を使っているにもかかわらず、「遊び心」という
  観点で勝負をされていると言うこと。

  たとえば、どういうことか?というと
  内湯と露天風呂。
  
  よくあるのは、内湯があってすぐそばに露天風呂を設置して
  しまうというやり方。
  たしかに歩いて行くには楽なのですが、お客さんからすると
  「ひとつのお風呂」に入ったという感覚しか
  得られないのではないでしょうか。

  でも、これが「離れ」として作ったとしたら・・・
  それぞれに感動があり「2つのお風呂に入れて嬉しい!」
  となるのです。

  だからこそ、それぞれのお風呂を作るときには
  「お客さんはどう感じてくれるだろうな」という
  愛情を持った遊び心もっている後藤さんの風呂作りは
  指示されるのだと思いますね。

  そういう意味においても、黒川温泉で実施されている
  入湯手形というのは非常に楽しみな企画なのかも知れないですね。

  特に今や人気の旅館は土日のお休みになると
  数ヶ月先まで予約でいっぱいだといいます。

  すると、目当てにしていたお風呂の旅館には
  予約がいっぱいで泊まれなかった・・。

  としても、「入湯手形」があって黒川温泉全体が
  「ひとつの旅館」であって、それぞれの旅館が「離れの部屋」
  のように位置することができますから
  滞在期間中さまざまな刺激と「感動」を感じることができるのですからね。

  もちろん、基本となる「癒し」がちゃんとあってこその
  感動だと思います。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
  『黒川温泉を満喫してくる』
                              
   というわけで、今温泉に来ています(笑)
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 
 昨日、到着して1泊して朝を迎えました。

 今回のテーマに掲げているお風呂は、ちゃんと時間が取れなくて
 まだ内湯にしか入れていませんが
 今日まる1日あるのでゆっくりと湯巡りをしたいなと
 思っているところです。

 部屋は新明館の離れとなる部屋をご用意いただいたのですが
 川のそば、水の流れがあって「日本の原風景」という言葉が
 ぴったり。

 
 さきほど宿の中の、露天岩風呂に行ってきましたが
 風景の中のお風呂。最高でした。

 この感動を、「提供していく」ために
 お客様が来てくださるにはどうすればいいの!
 ということを毎日真剣に考えていられた後藤社長の
 行動には頭が下がります・・

黒川温泉 観光経営講座
黒川温泉 観光経営講座

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