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経営戦略の経済学

2005-01-08

●経営戦略の経済学
浅羽 茂 (著)
http://amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535553688/maruruchan-22/ref=nosim

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『経営戦略と学問の関係は?』             
┃                            
┃  近いはずなのに中々一緒に語られることがないですね  
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード
 『競争』
 『理論』
 『参入阻止』
 『業界標準』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『競争によって生まれるものは?』           
┃                            
┃   競争だって何かを生み出しているはず        
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
 ▼『業界標準-オープン戦略』
  最近の商品で特徴的なことって感じません?それはどこのメーカを
  つかっても最低限同じことができるようになっているものが多いこと。
  「業界標準」が策定されている商品が多いことです。
  たとえば、DVD。どこのDVDディスクを買ってきても、
  どこのDVDプレイヤーでもかかりますよね?
  これって最低限の決まり=業界標準を守ってDVDディスクもプレイヤーも
  作られているからなんです。
  
  こういうのをオープン戦略といいます。他社と協力して、標準を
  つくることで、マーケットサイズをでかくする、そしてその後の競争する
  ことにするわけです。
  こうすると使うほうの消費者も互換性が高く、うれしいし、メーカーも
  マーケットが大きくなってうれしいんです。

  この戦略は、競争をさけて1社独自で製品を作っていては取ることが
  できません。標準とするためには競合他社と一緒になって最初は
  取り組まないといけないのですから。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『競争は避けるべき?』
  短期的に見れば「YES」な戦略です。競争をさければ、自社の製品を
  高く売ることができますから。でも競争をしないと問題点が生じます。
  「ハングリー精神が失われる=改善の意欲が低くなる」
  「(上でも示した様に)カテゴリー自体の認知度を上げられない」

  だとすれば、戦略として「競争したほうがいい」ということも起こるんです。
  なのでいいことは「自分で考えたうえで、必要なら競争すること」
  良くないのは「(意図しない間に)競争に巻き込まれてしまうこと」
  この2つを混同せずに、競争をしていくことが必要ですね。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
┃ 『常に競争を避けるべきではない』           
┃                            
┃   意味のある競争だって存在する           
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 独占企業が良くない、といわれるのは競争相手がいないから
 今の地位にあぐらをかいてしまって、改善が見られなくなるから
 なんですね。
 そういう意味で、日本の家電メーカーは会社の数も多すぎるし
 出してくる製品も一緒!と言われる反面、お互いに切磋琢磨して
 製品開発をしてきたからこそ、そういう結果と共に、高い価値のある
 製品を安く提供することができるようになったんだと思います。

 ・・・おかげでメーカーのエンジニアの給料にまでまわってこないのかも
 しれませんが(笑)

●経営戦略の経済学
浅羽 茂 (著)
http://amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535553688/maruruchan-22/ref=nosim



 

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