芸能をビッグビジネスに変えた男 「ジャニー喜多川」の戦略と戦術 [by 小菅 宏 (著)
芸能をビッグビジネスに変えた男 「ジャニー喜多川」の戦略と戦術 小菅 宏 講談社 2007-03-23 posted at 2007/04/21 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『芸能界のTOP事務所の選択は?』
なかなか表に出てこない話です・・。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『世間を知る能力』 『魔術眼』
『将来の2人の道』 『立ち位置』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『ジャニーズ事務所のKeyは?』
何が成功の引き金?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『ユーたちはフリーに夢をもっていなさい』
▼『弓の弦を目一杯に引く』
▼『絶妙な立ち位置』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『ユーたちはフリーに夢をもっていなさい』
ジャニーズ事務所といえば
かっこいい or かわいい少年がどんどん
大人の男に成長していくというイメージがあります。
そう、最初は「少年」として入ってきて
ジャニー喜多川(以下本著に従って、J・K)さんのメガネにかなったら
そのままスター街道に入っていくという感じです。
ではそのJ・Kのメガネにかなうとはどういうことなんでしょうか?
それは・・・「個性をひきだせるかどうか」というところにあります。
ジャニーズの多くの特長として「グループ」として
世の中に出ていくというモノがあるのは
【エンビジ】を読んでいるあなたもご存じのことだと思います。
光GENJIしかり、SMAP,TOKIO,嵐、V6・・ほぼグループですね。
このグループの構成メンバーを決める権限は
J・Kにあるのですが、その彼は・・・
似た個性は(同一グループから)排除する
といいます。
はい。キャラがかぶると言うことは
打ち消しあってしまうと言うことなので
メンバーの構成は、すべてのキャラクターが異なるように
つくられています。
これは・・・「1つに重なると周囲を圧する威力」という
エネルギーが発生する
+
女の子が理想とする「欲求」を満足するためには
一人の人だけでは×で、グループ全員の個性が必要なのですね。
このための「個性」を引き出す過程でJ・Kは
常に少年達に「自信を与え続ける」ことを心がけるのです。
夢というものは与えるモノではなく、
進んでやりたいと願うことである!という信条だからこそ
「ユーたちはフリーに夢を持ってなさい」と
常に語り続けるJ・Kの言葉を聞き続けていれば
自分たちの存在に「価値」があるとがんばることができますよね。
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▼『弓の弦を目一杯に引く』
気がついている人も多いかと思いますが
ジャニーズ事務所のアイドルは、なかなかCDデビューしません。
最初は、兄貴分のグループ達の
バックダンサーとしてデビュー。会場から注目されたり
噂が噂を呼んで、だんだんと認知度が高くなっていきます。
そして、そのうちにドラマの役者(主役ではなく)として
テレビにも登場するようになったり
バックダンサーとしてもテレビデビュー。
そして一番「よい!」とJ・Kが判断したときに
初めてCDデビューのGo!がかかるのです。
「弓の弦を目一杯に引いて」待ち続けて
ここだ!というときに、弓を放つように。
普通の芸能事務所だとよくあるのは
いきなりCDデビューさせて、売り出してしまう。
でもなかなか売れなくて、営業周りをしているうちに
消えていってしまうアイドル・・・。
ジャニーズのようなやり方をしようとすると
CD販売の収入がなかなか入ってきませんから
先行投資ばかりかさんでしまって、苦しくなってしまうのでしょうね。
CD発売することは少ないながらも「プロモーション」をしている
ことにもなり、知名度アップにもつながっていきますから
どうしてもそちらに流れていくのかな~と
素人のまるるちゃんは思いました。
でも、、ジャニーズの場合には「ジャニーズJr.」であったり
いろいろと、「修行=顔見せ」の場所を
作り上げているので、CDを出さなくても
じわじわと知名度が上がっていきます。
で、「待ちきれない!」という期待感が
高まりきったところで、CDデビュー!
「絶妙な」勘がさえるからこそできることでも
ありますが、戦略がとっても緻密で勉強になります!
やはり「期待感がたかまっている」ところで
売り出すのがベストですからね。
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▼『絶妙な立ち位置』
さて、ソロで活動するのと違って
グループで活動するというのは
常にメンバー間の「緊張」というのがあるのではないかと
思います。
経営で言えば「共同経営で起業するとうまくいかないよ」と
言うことはよく言われますね。
これは「役割分担と権限」が明確ではないまま
なーなーで進めていくとどこかで破綻してしまう
ということでもあるのですが・・・。
ジャニーズのグループの場合、メンバーの選定は
J・Kの専権事項ということですから、普通には
このような問題は起こりにくいのですが
最初の選定時の「想定」と異なることが起こってしまうと
当然ながら問題は発生します。
その例が、SMAP。
まるるちゃんはこのころの事情などはよく知らないので
本著に従いながら紹介していくと、
実はSMAPは設立当初は脱退した森クンが中心の
グループとして想定されたのではないか?と著者は推定しています。
#実際にその説は濃いようです。
ところが・・・・途中でドラマに出演したキムタクの人気が
急上昇。して「あれ?」と違和感を感じ始めたことに加えて
森クンがオートレーサーになるために、SMAPを脱退。
当初の想定とはかなり狂ってきてしまいました。。。
こういう場合往々にしてグループはバラバラになり
瓦解してしまうことが多いのですが
SMAPの場合にはそれを押しとどめたのは・・
著者の分析によると「中居クン」ではないかと。
彼が、主役としての立場から
一歩引くことで、グループの結合と結束ができる。
と言うことがホントであれば納得です。
メンバー全員が社長という会社もありませんし
全員が4番打者という某チームは弱くなってしまいました(笑)
メンバーそれぞれに立ち位置というものがあり
その立ち位置をきちんと守れる
#できればそれが自然な個性で。
そんなグループを作り上げることができれば
かなり最強だということの証明でもある気がしました・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『夢を与え続けること』
それがエネルギーになるんだ。
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やっぱり「夢」って大事ですよね。
今よりもよりよく、○○ということを
達成したい!という夢を持っているかどうかというのは
人生の質を大きく左右する気がしません?
まるるちゃんは、今までおかげさまなのか
悪かったのかわかりませんが、人生で大きな挫折というのは
あんまり経験していません。
ですので、常に「今が今までの人生で一番いい状態!」
と思えますし、さらには自分の「夢」「目標」は
自分のがんばりによって達成できると信じています。
その「力」が行動の原動力になっているのかな~と
思っていて
J・Kが自分のことだけではなく
ジャニーズを夢見て入ってきた少年達に
「夢」を抱かせ続けることができるということは
すごいことですよね。
自分よりも周りの人間に「夢」をいだかせるということは
何倍もパワーがいることですから。
芸能をビッグビジネスに変えた男 「ジャニー喜多川」の戦略と戦術
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