美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか? [by 林 總 (著) ]
美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門! 林 總 ダイヤモンド社 2008-02-01 posted at 2008/03/08 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『さて、どちらでしょう?』
前作「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」につづく第2弾です。
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☆気になったキーワード
『ERPパッケージ』 『鳥に、虫に、魚に』
『実現したい目的』 『シンプルなほど美しい』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『頼るべき所と、そうじゃないところは?』
コンピュータは万能ではありません
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『実現したい目的を最初に明らかにする』
▼『鳥に、虫に、魚になれ』
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▼『実現したい目的を最初に明らかにする』
コンピューターシステムは万能である。
コンピュータに詳しくない人ほど、そうとらえる傾向が
顕著であるといわれています。
このメルマガ【エンビジ】を読んでくださっているあなたの場合
ほぼパソコンをついこなすスキルを持ち
メールを受信してメルマガを読んでいるので
「詳しい」方の部類にはいると思いますが
そうでない人にとっては「魔法の杖」であると
思われることもしばしば。
しかし。。魔法の杖も使い方を知らないと
そこから得られる結果がいったいどんなものであるか?
と言うことに考えが及ばなくなります。
勝手に頭の中に思いこんでいる欲しいモノを
はき出してくれると。
でも。。。当然ながらコンピュータは万能ではなく
得意なことと不得意なことがあります。
得意なことは「単純作業の繰り返し」
有る決められたルーチンに従って結果を出すためには
文句も言わずにしっかりと結果を出してくれます。
でも。。。「決められたルーチン」ということが
大問題で、決め方が間違っていたり曖昧だと答えも間違ってしまうのです。
そして。。。。なんでもできるだろうとおもって
いろんなことを詰め込むと・・・・
プログラムを100%正確に作ってくれるコンピュータというモノは
2008年現在で存在していないので、はまります。
いわゆる「バグ」という問題ですね。
そういう不毛な問題にはまらないために
最初にしなくてはいけないのは「何をしたいか」を
きっちりと決めておくことです。
そう、何が欲しいのか!ということを決めておかないと
いけないということです。
本当は「おいしい焼き肉が食べたい」と思っているのに
口に出してお願いしたことは「おいしいものを食べたい」であれば
パートナーが、寿司やさんに連れて行ってくれても
文句を言ってはいけません(笑)
曖昧な定義が、かなりの確率で間違った答えを引き出すこと
がここからわかりますからね。
導入前に、決めておけるかどうか
これが成功するかどうかの分水嶺であるといえます・・・
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『鳥に、虫に、魚になれ』
本著の中で経営者たるモノ3つの視点を
持っていないといけないというくだりがあります。
その3つとは・・
鳥の目:高く、広く、大づかみに、会社を俯瞰する
虫の目:細かな詳細をきちんと見る
魚の目:流れの先がどこへ行くのかを読む目。変化や異常点に
目をこらして、ものを見る目
では、それはなぜなのか?といえば
経営者の仕事がなんであるか?ということを
考えればあきらかです。
そう、その仕事とは「思考」することと「決断」すること。
自分で考え、そして物事を決めていくために
必要なモノは?とブレイクダウンすると、その答えは「情報」
にあるわけです
その「情報」を得るために必要なのが
この3つの視点=目なわけです。
私自身は今回のネタの一つになっている「ERPパッケージ」
というものは名前しか知らず中身についてはほとんど把握して
いまぜんでした。
今でも人に説明できるほどの理解をしていませんが(笑)
この3つの視点を持つための「情報」を
える仕組みを作り上げることと理解しています。
情報はなにもしないでほったらかしにしていても
集まってくるものではありません。
「国家の罠」でも有名な、外交官の佐藤さんも
その著書で語っていますが
インテリジェンスとインフォメーション
の違いというものがあるためです。
インフォメーションは、ただのネタであり
それを意味のある物に解釈する力をもつことで
はじめてインテリジェンスという意味のある物に変化します。
目の前に流れているインフォメーションという情報量が
膨大なだけに、それをどう解釈するか?
というものがこの3つの目であろうし
それをサポートしてくれるのがコンピュータシステムなんだろうなと。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『欲しい物を最初に決めてしまおう』
そしてそれをサポートする「道具」をもつ
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
コンピュータシステムやサーバーだけに限らず
世の中や自分のビジネスとして動かしている組織の中に
流れている情報を「フィルタリング」するための
機能は絶対的に必要になっています。
コンピュータシステムをつかって
ビジネスに必要な数字をはじき出すのも
あらかじめ「決めておいた」方法を元にフィルタリング
された数字です。
だからこそ、【エンビジ】でもご紹介したように
「実現したい目的をあらかじめ明らかにしておく」ことが
必要なのです。
フィルタリングとは決められた条件を元に
情報の海から、必要な物をあぶり出すことですからね。
そして、読書をするという行為も実は同じです。
読み手である自分が「何を得たいのか」ということを
あらかじめ決めていると、その答えを得られる可能性は
飛躍的に高まりますが、逆に漠然と読書をしていると
その結果得られたことは「ページをめくっていた手」の
指が疲れることだけ(^^;;)ということになりかねません。
そうならないためにも、いろんなフィルターを
有効に活用しましょうね。
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