一気に業界No.1になる!「新・家元制度」顧客獲得の仕組み [by 前田 出 (著)]
一気に業界No.1になる!「新・家元制度」顧客獲得の仕組み―どんなビジネスにも使える! 継続率96%の秘密 前田 出 ダイヤモンド社 2008-07-11 posted at 2008/08/28 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『継続率96%のビジネスとは?』
はっきりいって驚異的にすごいです
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『家元制度』 『スタンダードを制する』
『コミュニティを作る』 『インストラクター事業』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『家元制度を作る6つのステップとは』
実践されているだけ合ってさすがの内容です
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『「先生」が「先生」を作るモデル』
▼『コミュニティは最後に作る』
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▼『「先生」が「先生」を作るモデル』
家元制度といえば、茶道・華道をはじめ
日本古来からある仕組み。
有名な流派であれば、継承問題だけで「お家騒動」が
勃発するほど、そこに関わっている人が非常に多いですし
ビジネスモデルとしても数百年間安定的に続いているわけですから
きわめて優れたモデルであるといえます。
では、そんなビジネスモデルを今からイチから創り上げるには?
というところにフォーカスを当てているのが本著。
そのステップの全部にふれることはできませんが
「制度」という器を作る段階で
最初に決めていたことが「これまでの家元制度を壊す」ことだった
というのです。
というのは・・・通常家元制度の場合
10段階くらいの免許があり、先生が育つのにかなりの
時間がかかってしまいます。
すでに既存の仕組みがあり、悪い言い方で言うと既得権もある
ならばともかく、イチから作っていくには時間もコストも
かかりすぎるのです。
そこで階級のない「インストラクター制度」を
つくられたというのですが、ここで天才的だなと思ったことが
ひとつあります。
それは・・・最初に「ピラミッドの頂点」からつくるという考え方。
普通に考えれば、下からどんどんとステップアップしていく
仕組みを作って、成長させるモチベーションの仕組みを作るのですが
それはあくまで既存のうまくいっている仕組みにおける話。
最初から作っていく過程で一気に広げるためには
教える「先生」がたくさんいた方が有利なのです。
そこで、生徒をたくさん集める前に、「先生」を養成する
つまりピラミッドの挑戦に当たるインストラクターを養成したあとで
一気に広げていくというやり方なのです。
では促成栽培すればいいのか?というと
そんなことをしてしまってはレベルの低下を招きますから
教えたい!という人、コンテンツをちゃんと理解している人を
集める必要があり、
コンテンツが一般的なものであればすでに活躍されている方に
声をかけるとか
コンテンツが自分オリジナルのものであれば、
まずは少人数に先行的に自らが教えて、その中でインストラクターに
なって一緒にやってきましょうと集めるなどやり方は様々。
ですが、TOPを最初に作ることで、その人たちが
次世代のインストラクターを育てるというやり方は
いろんな意味で賢いやり方であるとおもいます。
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▼『コミュニティは最後に作る』
ファンをたくさん作りさえすれば
あとは何を売っても買ってもらえる。
なーんて話をビジネス系のセミナーやレポートで
聞いたことがあるかもしれません。
間違っている話ではありません。
たださきに「コミュニティ」ありきではなく
主催者のあなた自身への信頼があってこそ起こりえる話です。
というのも、このことを聞くと
じゃあ、私もコミュニティを主催したい!
と動き出して、「器」をつくるのはいいのですが
中身がまったくないままに、単に「入れ物」としての
コミュニティになってしまいます。
すると・・・属している会員さんにも
得られるメリットがはっきりしませんから
帰属意識もなく、たんに会員数だけが一人歩きして
何も残らないと言うことになるのです。
本著で示されている6ステップでも
コミュニティを作るのは最後であると示されています。
その中に属している会員さんが
どんな報酬(お金だけである必要はありません)を得ることができるのか?
にフォーカスして考えられている仕組みでないと
いつしか「廃墟」になってしまうからに他なりません。
見ていると、多くのMLでの交流会やSNS、掲示板が
立ち上げるときには盛り上がるのに
だんだんと参加する人が減ってきてしまうのは
「新鮮さ」という魅力が下がっていくのを補うだけの
「メリット」をその場にでるメンバーに提供できないから
といえるのではないかと。
ビジネスに限らず、「新鮮さ」というのはそれだけで
大きな武器ですが、そうそう継続するものではありません。
だからこそ、どんなことを提供できるのだろうか?
ということをつきつめてから
コミュニティ化をはかっても遅くはないのですね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『「先生」が「先生」を作るモデルの大事さ』
関わる人がすべてしあわせになるために
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
本著は、スケールの大きさと
逆にステップのきめ細やかさが両立している良書で
読みながら「自分もこういうビジネスを組み立てたいな」
と強く感じさせるものでした。
残念ながら、いますぐにこれをやろう!
というネタを思いつくわけではありませんが
「やりかた」を知っているか知らないか
ということは将来のアンテナの高さに大きく影響します。
その点において、今読んでおいて損がない本であると
本著は勧められますね。
「頂上は高く、裾野は広く」という主旨の話が
本著にもでてきますが、まさにこの2つを満たすことができるか?
というのはほとんどのビジネスにおける成功の「鍵」であると
いえます。
裾野だけ広くて、無料でずっとやっていても
ビジネスとして成立しづらいですし
高価格路線で、つねに新規のお客さんを捜し続けないと
いけないビジネスモデルの大変さは
やられている方は重々承知でしょう。
いろいろと勉強させてもらえました。
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