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新規事業がうまくいかない理由 [by 坂本 桂一 (著) ]

2008-09-19
新規事業がうまくいかない理由 新規事業がうまくいかない理由
坂本 桂一

東洋経済新報社 2008-08-29
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posted at 2008/09/19

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
  『新しいビジネスを立ち上げようと思うなら』

   特に起業ではない場合
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード

 『企業内起業』   『リソースがないという嘘』

 『アイデアを考えるというミッション』   『売るために売らない戦略』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
  『新規事業をうまく生かせる重要なポイントは』
                              
   押さえておくべきところは?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼『考えずに調べるな』
 ▼『何のために進出するのか?』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▼『考えずに調べるな』
  学校の勉強・受験・資格試験
  これらに共通することは、すべて答えが用意されている
  課題が与えられる

  ということではないでしょうか。

  最近は緩和された感がありますが
  「詰め込み教育」といわれ、暗記を主とする
  学校教育を受けてきたり
  資格試験などで、模範解答と問題集を解くことに
  なれていると、どうしても「答えを探す」という
  行動を取るのではないでしょうか?

  実際、私も受験勉強をしていた頃は
  解けると楽しいという思いを抱きながらも
  わからないときには、模範解答をすぐに見たり
  先生に教えてもらうことで、「わからない」という不快な状態を
  ほったらかしにすることなく、すぐに解決していたような気がします。

  ところが・・・新規事業を行うということは
    「新しい分野を考え出す」数学者としての能力
  が必要だと本著では述べられています。
  単なる数字計算である算数ならば不要だと。

  世の中に存在していないモノを考え出す
  というのは、実はかなり難しいことです。

  人は目の前に何かを見たときに脳の中にイメージを
  描くことができる動物で、
  モノがない状態でイメージをするのはかなり思考力が要求されることは
  イメージだけで異なる他人と意思疎通をすることが
  どんなに大変であるか?ということを
  思い出せばおわかりいただけるかとおもいます。

  そんな困難なことでっても
    新規ビジネスが成功するかどうかは
    はじめる前にどれだけ時間をかけて深く考えたかによって
    半分以上決まっているといっても過言ではありません。
  と本著で著者の坂本さんがおっしゃっているのに
  間違えはないと私も同感です。

  その考える過程において「パーツを組み合わせる」のは
  ありだと私は考えています。

  なんにもないところからぱっと天からイメージが
  振ってくることは・・・
  そうそう奇跡が起こらないように、ないとおもうのです。

  でも、パーツを組み合わせていくときに
  世の中にないモノを生み出すことができる!
  のも、自分がいろんなところにアンテナをたてているからこそ
  組み合わせが「新しい考え」として昇華されるからだと思うわけです。

  
  新しいことを思いついた瞬間は・・・
  それが実現するかどうかは最初はともかくとして
  考えを思いめぐらせるだけで、とっても楽しいですからね♪
  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『何のために進出するのか?』
  会社として新しいビジネスをはじめるとき
  最も大事だと思われるのは

    何のために新規ビジネスに進出するのか?
 
  という目的ではないでしょうか。

  既存ブランドを活かして、隣接の業務分野に進出するのであれば
  いわゆるブランドストレッチという考えと意志ですし
  既存の業務エリアが衰退期にはいりつつあるので
  生きていくための新しい領域を探し出すことが目的かもしれません。

  ひとえに新規ビジネスといっても
  その目的は実施する会社毎に千差万別なのです。

  そしてこの目的が決まって初めて
  資本政策をどうするのか、投入する人材をどうするのか
  などが決まってくるのです。

  本著では、そのあたりをもっとブレイクダウンして
  判断基準はどうするのか?
  などについて明確に書かれています。

  私の現在のステージは「個人」もしくは「数名」で
  ビジネスを行っている状態です。

  このステージでは、「意志決定の権限委譲」ということは
  当然ながらあまり必要がなく、メインプレイヤー同士で
  ほぼ物事が決定されます。

  ところが、企業レベルの話になってくると
  前線に出て新規事業をやりくりする人と
  元の基地となる親会社の意志決定がずれる可能性が
  当然でてくるわけです。

  そんなときに、新規事業を立ち上げる目的が
  きちんと共通化されていないと・・・

   ・親会社としては新規業務領域を開拓したい
   
   ・子会社としては会社を維持するために
    売れる領域でビジネスをしたい

  として親会社の業務領域を浸食してしまう可能性が
  十分にありえるのです。

  何をするために立ち上げる事業なのか?
  だからこそ、評価基準はどこにおくのか?
  
  決まっていないと成功するモノであっても
  失敗してしまう可能性だってありますからね・・・

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
  『成功確率を少しでも上げる方策を打つこと』
                              
   100点満点の試験ではない
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 
 本著の著者坂本さんは
 たくさんの新規事業を手がけられた実績をお持ちです。

 そして、その事業規模は数百億の会社が多く
 一人の天才ががんばればできるというレベルではなく
 普通の人が関わったとしてもうまく動かしていける組織を
 前提とした新規事業。

 「起業家」といわれる人とつきあっていると
 その人だからできたのではないか?と思われる特殊事例には
 よく出逢います。

 ただそれを普遍化した形で導き出すと言うことは
 とても難しいこと。

 それを実践されていることがとってもすごいことだとおもいます。

 仮に自分でやっても成功率は100%にはなりません。
 それが他の人を巻き込みながらやるのであれば
 どうすれば少しでも高めることができるのか?

 常に考えておかないといけないことですよね。

新規事業がうまくいかない理由
新規事業がうまくいかない理由

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