うちの社長は、なぜ「ああ」なのか [by 石原 明 (著)]
うちの社長は、なぜ「ああ」なのか 石原 明 サンマーク出版 2008-12-16 posted at 2009/01/21 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『社長にも困ったなー』
と感じているならば、そしてそう思われていると思ったら
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☆気になったキーワード
『愛情』 『人に強くなる』
『暴走を食い止める』 『パラダイム転換』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『自分はどのタイプでしょう?』
そりゃ気になりますよね・・
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『仕事を忘れなければならない』
▼『起こっている問題の根本原因はどこだ?』
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▼『仕事を忘れなければならない』
起業家という人種、特に営業出身で起業された社長は
「自分が売る」ということをモットーに
いや、モットーと言うよりもそれしかない
という感じでブルトーザーのように猛進して
会社を拡大していきます。
たしかに小さい会社ですから
社長が一番の営業マンでもあり、PRマンでもあることを
考えると、初期の拡大段階の時にはその行動が
正しいのですが・・・
いつまでもその形で続けていくのでしょうか?
サラリーマンとして働いているときに
一番助かるなと思うことは、不慮の事故や病気になったときに
どうしようもない属人的なことをのぞけば
周りからのサポートであったり仕組みによって
業務の滞りが最小限に抑えられるようになっていること。
そう考えると、自分が邁進している社長は・・・
なんらかの理由によって入院してしまったりすると
あっという間に【エンジン】がとまってしまって、
会社はすぐに危機を迎えます。
そして・・・社長が会社を離れて2週間も旅行に行く
ということなんて「どこの世界の妄想だ」となるのでは
ないでしょうか。
そんな社長を本著では「目先没頭型」として分類されています。
たしかに「今」だけを考えれば、最大の営業能力=売り
をもっている社長が陣頭指揮にたって営業するのが
会社にとっては一番いいこと。
でも・・・永遠に続く「はず」の会社という生命体にとっては
突然死してしまうリスクを常に抱えていると言うことと
同義でもあります。
実は・・・私の分類は、この「目先没頭型」も2つの
TOPポイントを獲得したうちの一つ。
営業が得意ではありませんので「今売る」ということには
注力していませんが。
私しかできないとしてやってしまっていることが
なんと多いことか(^^;;)
将来の飯の種、やりたいことに注力するにしても
それを自分がいなくてもできる方法はなんだろう?
と考えようとして、でも今が楽しいからできていない面もあり
あらためて「つきつけられた」気がしています。
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▼『起こっている問題の根本原因はどこだ?』
会社で起こっている問題をみつけると
その原因はなんだろう?と改善にとりかかろうとするとおもいます。
しかし・・・実はその原因は
通常業務であったり、組織運営上のやりとりとは
別次元にあると石原さんはおっしゃいます。
その原因は・・・そう、私たち経営者です。
大企業病という言葉がありますが
これは組織が肥大化して、意思の疎通ができないこと。
でも零細企業や、SOHOレベルで仕事をしているのであれば
そんな意思の疎通ができないということはないはず。
逆に社長やリーダーの意志が通りまくってしまうので
たとえば本著に出てくるような「振り回し型」であれば
まわりを巻き込んでたいへんなことになるわけです。
つまり、会社をよくするためには
そこにもっとも重大な影響を与えている社長の性格や
価値観にまで踏み込んだ解決策を考えるしか有りません。
ここをいじるのは「人」の濃い部分に関わってくることなので
とってもしんどいこと。
よくあるコミュニケーションの処方箋で
「人は責めるな問題にフォーカスしろ」といいますが
今回はかなり近接してしまいますからね。
ですから、経営者やリーダーは自分自身が責められているのではなく
会社をよくする、堂々巡りから抜け出すためには
自分のことに取り組まないといけないんだ
ということをアタマの奥底にきちんとおいておくことが大事。
いざ、そのタイミングになったとき
忘れているかもしれませんが、知らないと対応できないことでも
現場に直面することでアタマの奥底から浮かび上がってきて
自分を律して対応することができる可能性が少しは
高くなるのでしょうから。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『型を把握して、自分を律すること』
唯一の処方箋であるといえるから
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本著では5つの「型」がとりあげられています。
私自身は、2つの型にあてはまるようで(同ポイントだったので)
たしかに、そのとおりだわーと
チェックテストをやりながら思っていました。
人の性格や価値観は、オトナになってしまったらそう簡単に
変わるものではありませんし、
ましてや経営者ともなると・・・・(笑)
それがどんなときに変わるのか?と考えてみると
「痛み」を感じたときではないでしょうか。
自分のやり方ではうまくいかない!
いきづまったときに、何か解決策を求める。
そしてそのときに自分の価値観を変えた方がいいのだと
わかって初めて変えることができる。
だから、リーダー達はいろんな失敗や痛みを
乗り越えていけるのでしょうね。
あー耳が痛い(^^;;)
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