フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 [by クリス・アンダーソン (著)]
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 小林弘人 日本放送出版協会 2009-11-21 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『無料でビジネスをしよう』
ではどこでキャッシュを生み出す?
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☆気になったキーワード
『安すぎて』 『潤沢さ』
『運営するコスト』 『アトム』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『無料モデルからの収益化』
いろんな方法があるが・・・
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『他の人が有料にしているところを無料にする』
▼『中国とブラジルから学ぶ「フリーワールド」』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『他の人が有料にしているところを無料にする』
新しいビジネスを生み出す方法は
実は大きく分けると2つに分類されているのでは
ないかと私は思っています。
それは・・・
○これまでにない全く新しい
サービスや商品を提供すること
○これまでに他の人が有料で提供しているサービスを
価格を安くするか無料化すること
前者は当たり前のことなので特にふれませんが
後者はどうでしょうか?
単に価格を安くするだけで同じサービスを提供することは
価格競争になるだけですね。
そうなってしまっている業界はとっても多いです(^^;;)
実はそうではなくて、他の人が有料で提供しているものを
無料化するというのは実はかなり革新的です。
え?無料にしたらどこでビジネスにするの?
そこは頭のヒネリどころですし、本著のテーマでもあります。
ひとつには、無料にすることによって共感して
集まってくださったお客様に違う形のなにかのサービスや商品を
提供することです。
昔からよくあるのは「無料サンプル配布」。
気に入った人だけ有料で買ってくださいですが
かなり昔から有る手法なので、お客様の方もだいぶなれてしまっていますね。
であれば、無料で提供する内容と
有料のものをすこしだけ「ずらす」ということがポイントでは
ないでしょうか。
ちょうど、おもしろい事例があります。
それは・・・居酒屋さんにとってかなり有力な収益の元になる
「焼酎」を何杯飲んでも永久無料!
その名も「居酒屋革命」
かなりキャッチーですよね。
お酒を飲む人の場合、焼酎を飲む人は結構多いのに
原価を安く仕入れて、収益の元にしている
居酒屋さんはとっても多いからです。
ではなぜ儲かるのか?原価があるはずなのに・・・
そこは、「適正なものを適正な価格で提供する」
というコンセプトに共感してもらえるお客さんが
かなりの数存在するのではないか?という仮説があるためです。
焼酎が無料だからといって料理が料理の質が悪かったり
高かったりしません。
普通の単品料理は、某大手チェーンの値段と同じレベルなのに
食べ物は、北海道産直です。
一杯7000円の羅臼産直毛ガニが、2000円。
はじめ、来てくださったお客さんが驚くクオリティ。
これをきちっと継続することができれば
かなりの「支持」を集めることができるのではないでしょうか。
「フリー」をどのようにつかうのか?
のおもしろい事例を実地体験しています・・・。
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▼『中国とブラジルから学ぶ「フリーワールド」』
フリーと著作権や特許権という考え方は
切っても切れない関係にあります。
というのは。。。。
基本的には逆の発想であると思えることだからです。
著作権や特許権はそのクリエイター活動に敬意を表して
一定期間の間、独占的な利用を許すというものです。
私はもともと、家電メーカーでDVD関連の仕事をしていたので
そのあたりのことは、自然と学ぶことができました。
特に、、、中国における海賊版DVDやライセンス料を
支払われずに製造されるプレイヤーの話など(笑)
ところが。。。実はこのあたり、少しひねってみると
とってもおもしろい取り組みがビジネス上あるというのです。
本著では中国やブラジルでの例がいくつか
挙げられているのですが、たとえばブラジル。
露天で売られているCDの多くは、地元のDJたちが
製作したもので、その収益はバンドなど元の権利者には
入らない形で販売されています。
ところが・・・彼らの収益源はCDではなく
「ライブツアー」。
つまり、ライブがおこなわれるタイミングに合わせるように
ちょっと前の段階で、露天商やDJたちに音源を提供して
CDを店頭に一斉に並べてもらう
=宣伝をしてもらう
というビジネスの形態をとっているということなのです。
海賊版に悩むのであれば、敵ではなく
みずからの宣伝舞台に変えてしまおう
この発想は、お客様に対する「無料」ではなく
自らが価値があるものを、「無報酬」で提供することで
周りの部分から「収益」を挙げるという意味でもまさに「フリー」の
考え方ではないでしょうか。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『なにをもって「フリー」からの価値を積み上げるかを設計する』
単なる無料ではないものを提供するために
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本著はいろんな示唆にとんだ書籍だとおもいます。
とくに現在の状況のようにいわゆる「不況感」を
みんなが感じているとき
入り口を「無料」にする効果はかなり大きいです。
ただ「無料」である入り口からいかに収益化をはかるのか?
という点はつねに考えないといけないポイント。
これまでであれば「原価」が必ずかかっていたものが
インターネットの出現により、「ほぼ増加コストがなし」で
提供できる可能性が広がったことが
「フリーの経済圏」を広げる可能性がでたということは
ネットでビジネスを取り組むときに必ず頭に
置いておく必要が有ると思うことです。
その時に、本著の巻末に載っている
「フリーミアムの戦略」というのはなかなか示唆にとんでいます。
合い言葉は「5%の有料ユーザーを獲得するために
95%のユーザーに無料で提供する」なのかもしれません。
今私自身が取り組んでいるもしくは関わっている
いくつかのプロジェクトがこのパターンを踏襲しているので
分厚い本でもとってもおもしろく読むことができました。
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