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小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡 [by 鬼頭 宏昌 (著)

2007-02-06
小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡 小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡
鬼頭 宏昌

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posted at 2007/02/09

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
  『赤字から一気に年商20億』

   すごいV字回復です。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード

 『どのビジネスをするのか』   『F/Lコスト』

 『経営者の熱意』   『逆張り』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
  『経営の原理原則とは?』
                              
   つかみ取らないといけないものは?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼『成功の80%が決まる』
 ▼『成功要因は何だ?』
 ▼『革新的な業態を普通に経営すること』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▼『成功の80%が決まる』
  本著の冒頭にて鬼頭さんは

   「どのビジネスを選ぶか?によって成功の80%は決まる」

  とおっしゃっています。

  これは、起業するに当たって「何をするのか?」
  ということをちゃんと考えなさいということなのです。

  業界も当然、そしてその業界の中でどの業種をするのか?
  というところを考えて
  
     【結果の出やすい】市場に参入すること

  をしないといけないのです。

  というのも、起業という段階においては
  経済的にお金が余ってしょうがないから、起業して
  お金を使おう!という人は少ないですよね?
  
  税金対策でお店を趣味で開くような場合にはいいのですが・・(^^;;)

  となると、資金的にリスクを負いそうな市場に参入するよりは
  成功確率が高い市場に参入する方がいいですよね?

  鬼頭さんの「結果の出やすい」市場の定義は
 
   ・市場規模が大きいこと
     =>それなりの規模までいける可能性

   ・大手の寡占が弱いこと
     =>参入余地が大きいこと

  です。

  例えば、「自動車」。市場規模はとっても大きいのですが
  大手の寡占がとっても強いですよね?
  ここに今から新規参入するのはよっぽどのことが
  ないと厳しいです。

  そんな風に考えて、鬼頭さんが始められたのが
  「外食産業」だったんですね。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『成功要因は何だ?』
  さて、事業を決定すると次に考えるべきことなのは
  「その事業を成功させるための、一番の要因はなんだろう?」
  ということ。

  本著で例としてあげられているのは
  例えば、外食産業における「お店の立地」も
  その一つです。

  もしあなたがお店を開くとして
  次の2つの立地があったらどちらを選びますか?

   ・一等商圏における、二等・三等立地
         or
   ・二等商圏における、一等立地

  一等商圏というのは人がたくさん集まっている繁華街などで
  二等立地というのはその中では、あんまりよくない
  裏道にある土地のことなんですが・・

   ・   
   ・   
   ・   
   ・   
   ・   
   ・   

  はい。正解は「一等商圏における立地」が大事なのです。

  そのお店に通う可能性があるお客さんのいるエリアを
  「商圏」としてとらえれるのですが
  人がいないところでは外食産業の商売はできませんよね?

  砂漠にお店を開いても誰も来ないと言うことと
  同じ論理です。

  であるならば、お店を開く際には
  必ず「人がいるエリア」を押さえないといけないと言うことが
  成功要因になってくるのです!

  この人がいるエリアというのはとっても大事なことで
  インターネットでビジネスをする場合にも
  同じことがいえます。

  最初に始めるならば「Yahooオークションがいい!」
  といわれるのも、自分でお客さんを集めなくても
  すでにたくさんの「買いたい!」ということに興味がある人が
  集まっている「場」が提供されているからなんですね。

  と、成功要因をつかまないとそれに集中できないと言うことです。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『革新的な業態を普通に経営すること』
  さて、鬼頭さんは本著の後半で
  事業を成功に導く2つの条件を挙げていらっしゃいます。

  一つめは「時流に乗ること」。
  ニーズを的確につかんで、事業展開していく力ですね。

  外食産業に携わっている経営者の方はこの辺は
  得意なんでしょうが、逆にもう一つの「原理原則」の
  方がおろそかになっているのではないか?とおっしゃるのです。

  その原理原則とは・・・・

   【革新的な業態を普通に経営すること】

  ????ですか?(笑)

  お店のコンセプトなどは「革新的」であっても
  その経営手法が「革新的」であってはいけないのです。

  外食産業の場合、企業として運営していくことを
  考えると、必然的に「多店舗展開」ということが
  頭をよぎります。

  ところが・・・ここで「業態を絞る」ことができるかどうかが
  鍵なのです。

  どうしても「多店舗展開」というといろんな種類のお店を
  だしてリスクヘッジしたくなるのですが
  その新しい業態でうまくいく確率は高いのでしょうか?

  最初の店でのノウハウや、共同仕入れによるコスト低減の効果など
  なかなか厳しいところがあるのではと。

  リスク分散として業態を増やしていくのは
  あくまでもっと先の段階の話だということを
  うまくいっているチェーンの歴史をひもといてみて
  ほしいという鬼頭さんの言葉は

    「歴史から学ぶ」

  という点においても正しいことなんでしょうね。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
  『革新を普通に経営することができること』
                              
   原理原則として守ろう
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 
 本著、とっても楽しく読めました。

 一度通しで読んだのですが、もう一度読み返してしまうくらいに。

 実際に、外食産業に携わり、経営をされて
 赤字会社を年商20億にされた、鬼頭さん。

 その鬼頭さん曰く

  「同じようなことをやれば、同じような結果が得られる」

 と本著の冒頭でおっしゃっています。

 
 逆に言えば、同じことをやっていて
 いきなり一発大逆転のようなすごい結果を期待する方が
 無理があるとも読み取れますよね?

 でも、では急にやることを変えてしまって
 一発逆転をねらうのも、これまた問題(^^;;)

 となると結局やるべきなのは
 「試行錯誤で少しずつカイゼンしていくこと」
 になるのかな~と思うのです。

 確かに面倒な作業ではありますが
 逆に言うと日々すぐに結果がでる
 いい結果がでれば自分が立てた「仮説」が正しいことに
 なるわけですから、とってもうれしいですものね。

小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡
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