母性の経営 [by 久野康成 (著), 井上ゆかり (著) ]
母性の経営 久野康成 出版文化社 2009-06-11 posted at 2009/07/15 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『なぜ会社は痛むのか』
目指すところがあっているのか
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『父親と母親』 『クライアント』
『マネジメントセラピー』 『ライフカレンダー』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『あめとむちだけではなく大事なコトって?』
何が必要で、何が不必要なのかを見極めないと
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『クライアントは誰だろう』
▼『真剣に聞いてくれる人が好き』
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▼『クライアントは誰だろう』
事業をしていて、ビジネスがうまくまわっているとき
注意しないといけないことがあります。
それは、「誰からおかねをいただいているのだろうか?」
ということ。
つまりクライアントは誰なんだろう?とうことです。
ビジネスとして行動している以上
クライアントが「喜んでくれる」「価値を感じてくれる」
行動をしたり、場を想像する必要があります。
ここを間違えると、喜んでくれる人はいるかもしれないけど
本当のクライアントの意志をないがしろにしてしまう
可能性があるのです。
というのは。。。本著では
「母性のリーダシップ」を会社の中のリーダとして
とりいれることを提唱しています。
これは一般的によく言われる「父性のリーダーシップ」
つまり、ぐいぐいと「俺についてこい」と引っ張っていく
リーダーシップを補完する(助ける)ような役割を担って
「ビジョン」を示すだけでついていく優秀な社員だけではなく
それ以外の社員のやる気を引き出すためのフィードバックをしていく
つまり母親のような役目を担うのです。
と、ここで本著の物語の中ででてきたのは
「真のクライアント」がだれだ?ということ。
母性のリーダーシップを担うのは、カウンセリング。
そして、そのカウンセリングの対象は社員さんなので
通常の「見えている部分」だけ考えると、
相手となる社員さんの希望を第一優先に考えて行動をしてしまう
かもしれません。
基本的にはその考え方は間違っていませんが
元々の目的は「母性のリーダーシップ」
つまり、会社としての全体のパフォーマンスを上げることが目的なので
社員個人の満足度だけ上げる、つまり仕事をしなくていいよ
なんて方向に持って行くことはNGなわけです。
考えてみれば当たり前のことですが
表面になかなか見えてこないところなので
自分のビジネスにたいして当てはめてみないといけませんね。
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『真剣に聞いてくれる人が好き』
人は、話をするのが好きな動物です。
孤独が好きな人であっても、無人島で自分以外に
誰もいない!という環境に耐えられる人はなかなかいないはず。
ところが。。話をすることが好きなもの同士が
一緒になるとどうなるか?
ほとんどの場合、自分の話をすることに一生懸命になってしまって
相手の話を聞かずに、上の空。
次に「何を話しよう」と考えてしまいがちです。
だからこそ、「真剣に聞いてくれる人」がいたならば
大ファンになってしまうのです。
母性のリーダーシップとして大事なのが
まさにここであり、「受け止める能力」が
求められるのですが、一般的に社長と言われる人物は
自分の方から発信する能力が高いので
どうしても、他のメンバーからの受信の部分がおろそかになってしまいます。
これは決して社長の「聞く能力」が低いというわけではなく
社長の「発信能力」がずばぬけてしまっているので
相対的に、周りのメンバーの発信能力が下がってしまう、
よくある「萎縮」が起こってしまうと私は考えています。
だからこそ、社長以外に「母性のリーダーシップ」を発揮する
役割を担う人が必要になるのではないでしょうか。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『クライアントは誰だろうと問い続ける』
繰り返しから答えは生まれてくる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
私は男性です。
#そうじゃないと思っている人もまだ少なからずいるようなので
#あえて書いてみます(笑)
そして起業家でもあるので、どうしても
「前に進む」ことにフォーカスしてしまいがち。
元々の性格は実はそうじゃなかった部分もあるので
「受け止める」ことも比較的出来ると思っていましたが
やはり本著を読んでみて、自分の役割は「前進」のほうだなーと
感じています。
組織が大きくなってくると役割分担が自然と発生するでしょうから
本著で学んだことも留意しないといけませんね。
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